2025年4月、チャリ遍路野宿旅でお遍路してきました。

自転車でお遍路を考えている人に2024年の歩き遍路での経験を元に、歩きとの違いやポイントを紹介していくよ。
チャリ遍路は歩きよりは楽ですが、それでもやっぱり大変です。野宿をメインにしたチャリ遍路のポイントです。
私の思うチャリ遍路のポイントは3つ。
- ルート選択、検索の難しさ
- やっぱり荷物の軽量化
- 寝床探しのポイント
この3つがチャリ遍路を快適に行うポイントだと思いました。
チャリ遍路がおすすめの人
初めてのお遍路、長期キャンプ旅、自転車キャンプが趣味の人、などにチャリ遍路はものすごくお勧めできる旅になります。2泊3日の区切り打ちでも200から300キロは進むこともできますので是非チャレンジしてみて欲しいです。
(この記事はロードバイクでの遍路を元に考えています。ママチャリの人はマジ尊敬。)
1.ルート検索、選択のポイント
まずはじめに、ルート検索、選択についてです。
これがチャリ遍路一番の迷うポイントだと思います。
自転車遍路は歩き遍路の道が通れないことも多々あります。車遍路の道の場合数キロ遠回りと長い登り坂を余儀なくされる場合があります。
また、毎日宿を取るのであれば電池を気にする必要もありませんが野宿の場合、グーグルマップをずっとオンにし続けるわけにはいきません。ナビ付きのサイクルコンピューターを使用した場合も1〜2日に一度は充電しなければなりません。充電するものを極力減らしたかったので今回はサイコンは持参しませんでした。



基本的にはGoogleマップを使用します。
ルートは基本的にGoogleマップに頼りました。車のルートと徒歩のルートを見比べ自転車で走れそうなルートを選びました。拡大してみて県道の表示があれば自転車で走れることも多いです。


紙のマップも持参をお勧めします
自転車遍路、何があるかわかりません。私は9日目で携帯電話を盗まれるハプニングに見舞われました。紙の地図を持ってきて本当に良かったと思いました。コンビニで2in1両面印刷で荷物の軽量化にもつながります。



遍路矢印を利用します
歩き遍路用の遍路案内が多数あります。自転車のスピードだと見逃してしまう可能性もあります。貼ってあるの場所は電柱、ガードレールが多いです。見逃さないように走りましょう。県を跨ぐと若干案内板の毛色が変わります。この案内を見るだけでもお遍路は楽しい!

道合ってるかなー、迷ったなぁーと思ってるタイミングで現れる不思議な案内です。

















市街地はGoogleマップ常時オン
人口密度の高い市街地にある寺も多いです。意外にそういう寺の方が迷いやすい印象です。田舎道は紙の地図、寺が近くなったらGoogleマップなど使い分けると良いかもしれません。上のお遍路案内看板を見逃さないようにしましょう。
遍路ヘルパーというアプリ
今回のお遍路中に教えてもらったアプリです。GPSが常時作動しているので電池の消耗はGoogleマップと同じくらいかと思いますがルートが細かく記載されています。海外のお遍路さんの使用頻度が高いアプリのようで英語のみですがニュアンスでなんとかわかると思います。


獲得標高の注意点
Googleマップでルートを検索すると基本的には車でのルートが案内されます。ここに徒歩のルートマークがあるのでそちらで検索してください。スクロールしていくと何メートル上って何メートル下るかがでます。これを参考に体力を管理していました。ここで注意点が1つ。Googleマップでほぼ平坦とでても意外と細かいアップダウンが実際はあることが非常に多いです。これは泣きます。
チャリ遍路ルート検索が難しかった寺
12番焼山寺
11番の藤井寺から歩きで12キロ。健脚5時間かかる山道です。自転車の場合は大きく迂回することになりますがこちらのルートが正解ではないかと思います。大日寺方面から自転車で登り、鍋岩西公衆トイレに自転車は置いて歩きました(往復2時間くらい)
20番鶴林寺、21番太龍寺のルート。
このルートも難しい。別格3番を打った都合で鶴林寺は道の駅、雛のさとかつうらをベースにしました。鶴林寺から太龍寺へのルート(県道283号)が八十八ヶ所で一番きつい坂道でした。自転車漕げずに歩きました。
ロープウェイを使わない場合は県道283を下り終わった時点で那珂川を横断。そこから約4キロの太龍寺道を歩く必要があります。ロープウェイ駅まで行ってしまうとかなり遠回りです。
26番金剛頂寺(165m)
この寺も自転車は途中に置いて遍路道を歩きました。
27番神峯寺(430m)
唐浜との分岐地点に自転車を置いて歩きます
60番横峰寺(749m)
登山口前の湯浪休憩所で野宿。横峰寺まで2,2kmです。
66番雲辺寺(912m)
ロープウェイルートの登山口まで自転車で登り、そこから登山口を歩きました。4キロ1時間ほど。
71番弥谷寺(221m)
ここも急登です。チャリ漕げずに歩きました。
81番白峯寺(284m)
ここから82番根香寺(357m)も五色台のヒルクライムルートを存分に堪能できます。
84番屋島寺(286m)
直登気味ですので10%ごえの坂が続きます。85八栗寺(222m)も同じ。
88番大窪寺(448m)
結願、最後のお寺なので根性で登ってください。
基本は昔の遍路道、山道は歩きも込みでルートを検索していました。以下のようなちょっとした標高のお寺たちもチャリ遍路を苦しめます。峠もたくさん楽しめます。
18番恩山寺(78m)
24番最御崎寺(165m)
31番竹林寺(120m)
32番禅師峰寺(82m)
35番清瀧寺(131m)
荷物の軽量化
今回は去年の歩き遍路を元に荷物をパッキングしました。
自転車含まず6キロくらいの荷物量です。帰りは謎に10キロ超えていました。
お遍路道はずっと平坦という日は少ないです。前述しましたがGoogleマップがほぼ平坦と出ても意外にアップダウンがあることがほとんどでした。
やはり荷物は軽いことに越したことはありません。
参考までに今回のチャリ遍路のパッキング用品です。



野宿候補地の探し方
こちらのGoogleマップと昔の記事を参考にしてみてください。
旅で使った野宿場所、トイレ一覧はこちら⬇️
八十八箇所Googleマップはこちら⬇️
歩きと違って野宿候補地、スーパー、風呂などの移動も自転車であれば容易です。2キロ3キロ程度であれば移動可能です。公園、スーパー、銭湯などを合わせて検索してみてください。
他チャリ遍路のポイント
輪行
今回私は佐賀駅から夜行バスで四国入りしました。輪行の際は自転車を持って歩くこともあります。自転車を持ってお遍路の荷物も持って歩くことになるのでそれが可能な装備を考えることも重要です。



自転車メンテナンス
パンクする場所は選べません。やはりある程度のメンテナンス(パンク修理など)はYouTubeなどをみて一度は練習しておく必要があると思います。ロードバイクの場合四国では四国一周サイクリングを推奨しているので道の駅などに自転車の空気入れなどがあるところも多いです。
道路状況
四国は比較的歩道の幅が広いところが多いです。歩き遍路さんを意識した道路であることを感じます。自転車の場合車道を走ることもあります。道路の端はいろんなものが落ちていたり、凹凸で危険な箇所もありますので注意しましょう。車にはわからない危険な道路もありますので注意!





歩きよりは気軽に行けて達成感もかなり得られる自転車遍路。ぜひチャレンジしてみてください。
次回は別格20ヶ寺を回るポイントを上げていきたいと思います。