四国遍路を実際歩いた筆者が野宿場所の選び方、野宿の注意点、野宿の難易度を説明していきます。
まずは初めに自分が歩いたメモに使っていたGoogleマップを共有します!こんなのあったら便利だと思います!
歩いてみて、トイレや遍路小屋、コンビニなど気がついた時点でマップに落としたものです。皆さんのお役に立てば嬉しいです。(個人的な趣味の店なども入っちゃってます)
さて、いきなりですが四国の野宿旅、おすすめなんです。日本で1、2を争う野宿しやすい場所が四国なんじゃないかと思います。思い出の野宿場所は前回のブログをご覧になってください。
野宿を許容されている場所
自分の家に知らない人がテントを張っていたら、、怖いですよね。
野宿をする際これだけは守って欲しいポイントをあげます。
- トイレがあること
- 水場があること
- 野宿禁止と書いてないこと
- 私有地でないこと
以上が最低限守るべき野宿場所を探すポイントです。
これは11番の寺前にあるお宿イレブンのご主人に教えていただきました。これだけは守ってください。どこでもいいわけでは絶対にありません。
トイレがないところで野宿。どうするんですか?自分は一回だけ、それが何人も続いたら、異臭、悪臭、これが続くと遍路小屋は閉じられてしまいます。多くの遍路小屋は善意で維持されています。善意なのです。一度だけなら、と善意を踏み躙る行為を絶対にしないでください。
また、道の駅などで野宿を考える際もきちんと了承を得て行うようにしましょう。到着が遅くなり確認が取れない場合は早朝撤収を心がけてください。道の駅が営業している時間からテントを貼るなどは絶対にやめましょう。道の駅は、グレーです。泊まっていいとは書けません。しかし、四国の人はみんな優しいんです。優しさを踏み躙る行為は絶対にやめましょう。
地域の方に聞いて教えてくれるところもあれば、嫌な顔をされる地域もあります。きっと上記のようなトラブルがあったことが容易に想像できます。
1200年歩き続けられた遍路道を快適に持続するためにも野宿マナーを守りましょう
野宿だけに拘らない
100%野宿だけでは無く、遍路宿や善根宿にも泊まってみて欲しいです。
やっぱり人との触れ合いがそこにはあります。得られる情報、出会った人たちは振り返ると、かけがえのないものだったと感じるはずです。
野宿遍路の難易度
野宿遍路は歩きの中でもやっぱり難易度は高いです。
なぜか、
- 荷物が重い
- 泊まれる確約がない
- タフな精神力を必要とされる
- インフラ整備を自力で
などが挙げられます。
1、荷物が重い
衣食住の全てをリュックに背負い歩くのです。野宿の人は10キロオーバーが当たり前。その状態で40日以上歩き続けるのです。そりゃぁ辛い。スタート前荷物を軽量化してきたはずなのに、歩き始めるとあれもいらない、これもいらないがいっぱい出てきます。
荷物の重さは煩悩の重さ。
うまいこと言う人がいるもんです。
2、泊まれる確約がない
宿のある人は宿まで歩かなきゃ行けないというデメリットはあります。それでも泊まれる場所が確約されているって野宿者から見たら天国。
野宿の人は寝れそーかなーと目星をつけていった場所が野宿禁止と大きく張り紙が貼ってあることも。そうなると寝場所の探し直しです。日が沈んで到着してしまっていたなら、真っ暗な中、泊まれる場所を探すことになります。
また、例えば3時ごろ「ここに泊まりてー」という場所を見つけたとします。次に2時間歩いても見つからない可能性があります。お寺までの2時間が無駄になってしまう。という事態が多々起きます。
私の場合16時くらいには寝る場所に着きたいというのが理想でした。朝6時7時から歩き出しているのでこのくらいには安心できる場所を探したい心情でした。
無料キャンプ場なども多数あるのですが、遍路みち沿いを探すのになかなか苦労しました。
3、タフな精神力が必要
上記が50日続くとかなりストレスです。自分は毎日違うところで寝れること、今日はどんなところでねれるんだろうと考えるのが楽しかったです(20日過ぎあたりからです)
4、インフラを自分で確保
例えば、トイレ、水場、電源などを自分自身で確保する必要があります。日本はインフラがかなり整備されている。とはいえ何キロ先に自動販売機があって、このコンビニの後何キロ買い物できないなど、自分で情報を整理しなければいけません。野宿の場合電源の確保なども切実な問題でした。
温泉や銭湯などもタイミングを見て探さなければいけません。道の駅、公園、銭湯などが1キロ圏内にあったりすると天国です。
私の場合、コンビニのイートインなどで充電させてもらうことも多かったです
困難を楽しめる人には野宿がお勧め!
野宿場所を探す際の検索ワードは公園、公衆トイレ、萩森リスト、銭湯、などで探している人が多かったです。
以上、ルールを守って気持ち良い野宿遍路を楽しんでください。
1200年歩き続けられた道をこれからも守るためにくれぐれもマナー違反はしないように!!
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